79.スイス銀行のオレの口座に入れてくれ。
家賃の入金履歴をロシアの銀行の口座に残したくない・・・早い話が脱税のためであり、そんなことには加担できないときっぱり断ったのだが、こんな相談を、しかも履歴の残るメールで持ちかけてくる大家って大丈夫なのか?と不安になったものだった。
しかし、しばらくこの国で暮らしていると、ロシア人にとって『裏ネゴ』に対するハードルがやたらと低いことに気がつく。
家の賃貸ひとつとっても、例えば、契約書上の家賃と実際支払っている家賃との額が違っているとか、支払いは毎回ニコニコ現金払いでとか、いずれも脱税のためだが、そんな例は幾らでもみつかるし珍しくもない。
警察もしかり。
ロシアでは、外国人もロシア人も常にパスポート携帯義務があるが、街中で警察に提示を求められて運悪く不携帯だった場合にも、お金で解決出来るというのはもはや誰もが知るところだ。先般、知り合いが運転中に違反で捕まった際、やっぱりお金ということになったそうだが、警察にとっても一応後ろめたいことであるため『知らないうちに俺のポケットにお金が入っていた』という体裁におさまるよう、上手く誘導されるのだという。最終的に4000p(約10,000円)でカタがついたそう。
消費者向けの企業サービスも。
夫が、スポーツジムの見学に行った時、結構高めの年会費を聞いてどうしようかなあという空気になった時、先方からすかさずディスカウントの打診があった。ロシアでそれなりに手広く展開している大型のスポーツジム会社なのだが、ディスカウントについてはHPにもどこにも表示されておらず、プリントされた金額表を見せられることも無く、白い紙に数字をいくつか書き込みつつ口頭のやり取りで金額が決まってしまった。
語学学校で知り合った生徒と先生が裏でネゴって双方にとってよりよい条件で家庭教師をお願いする、なんていうのもロシアではよく見聞きする。これ、日本では禁じ手だろう。
ベビーシッターやドライバー、家庭教師などの紹介派遣業者が紹介の部分のみに課金し、その後の条件や金額は当事者同士で決めてくれ、というスタイルのところが多いのは、日本のように労働時間や時給まで管理しようと思ってもどうせ裏でネゴられてしまうからだと思われる。
賄賂世界No1のロシア(*1)。
ロシア入国ビザは、2週間待てば無料で発行してもらえるのだが、お金を払えば時間が短縮できる。このシステムはロシアの実態をすごく象徴していると思う。
上記地図は『腐敗認識指数マップ』(*2)。
ロシア・・・・アカグロイ・・・。
*1 トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International):腐敗、特に汚職に対して取り組む国際的な非政府組織は、企業が海外進出の際に現地で支払う賄賂の状況を指数で表した2011年版の「贈賄番付」を発表した。日本の「清潔度」は主要28カ国・地域中4位で、前回08年の5位から一つ順位を上げた。最下位は前回と同じロシア。27位は中国だった。同組織は、資源開発やインフラ投資で世界経済における存在感を強める両国の清潔度が低いことに「特別の懸念」を表明した。
調査では、各国の実業家約3000人に企業による贈賄の状況を尋ね、数値化した。(2011年11月2日)
*2 「腐敗認識指数」は、トランスペアレンシー・インターナショナルが、1995年以来毎年公開しているもので、公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されるか、その度合を国際比較し、国別にランキングしたもの。ロシア146位/180ヶ国中。日本は17位









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